ライフワークの実現を止める理由
ありのままの自分を活かして好きな仕事をする、プライベートも充実するのは私の理想です。
私は会社を辞めて、自分で選んだ仕事をするとなった時、思うほど身が入らない状態が続きました。
やりたい仕事が出来て、収入と自由を両立できるチャンス、理想を作れるはずなのに、なかなか進めないことにイライラしました。身が入らない理由が分からないからです。
そんな自分を見るのが辛いので誤魔化したり、情けないからと自分を責めていました。
経済的には困らなかったこともあって、甘えかもしれないと思っていました。
一般的な仕事の悩みは「好きな仕事はしていても、収入が少ないのが悩み」逆に「お金のために、あまり好きでない仕事をするのがストレスで悩み」
そういう悩みを多く聞きます。
親戚の人が言いました「自分らしさを発揮して、充分な収入を得ることができるのは、一握りの才能のある人だけ」と、その時はもっともな話しに聞こえたのです。
目 次
父との関係
聞いて下さい。私の父は一代で、中小企業を立ち上げて成功した創業社長です。
私が子供の頃の父は、とにかくに忙しく、一日全てを仕事に費やしていました。家族のことは母に任せて、父が家族に気を配る余裕はありません。
また父が感情的に不安定だったこともあって、私は父のことを嫌いました。子供心に「仕事が成功していても、家族は幸せではない」と思っていました。
仕事が成功すれば、家庭はおろそかになるもの。プライベートは犠牲になるもの。だから私はけして、父の様にはならない。父は家族を犠牲にしている酷い人。そんな気持ちを持ち続けて育っていたと思います。
父に対するわだかまりは、大人になってからも長く続き、私は成人すると父のもとから離れました。父と離れることが、自由になることで私の望みだったからです。心の深いところでは「父の様にならない」その想いは、私の生き方になっていました。
理想の実現が停滞する理由
私は好きなことをして、充分な収入を得ること。時間的に自由になることを目指した。
実現できる環境が整いだすと、私はなぜか前に進もうとしない、ダラダラしている時間が増えた、良い機会をもあえて潰しているようでした。
自分から問題に気がつきたくなかった。実際に、気がつけない時間が長く続きました。
無意識に、前に進まないようにしていたのです。
私が心の事を学ぶ切っ掛けは、父に対するわだかまりが理由の一つです。
父は、既に亡くなっています。心から父を許すことは、続くのかもしれません。
父が生きていた時、父とほとんど会話はありませんでした。私が避けていたから。
大人になり、子供の頃のことは忘れているものですが、私なりに傷ついていたのでしょう。
父の生前、十数年前になりますが、私は体を壊したことが切っ掛けで、初めて父と話したいと思いました。
父は話しを聞くのは苦手。私が父に対する素直な気持ちを話すのに、口頭では難しいからと、手紙に書いて渡しました。そのことが切っ掛けになり、私の父に対する気持ちが柔らかくなる変化になりました。
数年前、父の実家近くに行く機会があり、その時に上の姉から父の子供時代の話しを聞く機会がありました。
父の子供時代、父は祖父母に辛い気持ちを持っていた、傷ついていたと知りました。
家系の傷は、引き継がれる
子供にとって親は、完璧であってほしいと期待する存在です。
私は、ほとんど意識することなく、父を許せない気持ちを持ち続けていました。父を許さないために、本当に幸せになることを避けていたのです。
仮に私が、好きな仕事で大成功して、理想的な生活を手に入れていたとしたら、今より幸せとなったとしたら、父に復讐することはできなくなります。
父は正しかったことになり、許すことになります。許すことに抵抗したかったのです。
私は、いつまでたっても被害者でいたかった。時間を経ても許したくなかったのです。心の事を学ぶまで、父に対する心の傷に気がつくことはありませんでした。
姉から祖父母の話を聞いた後、父は父なりに1人の人として、親から受け継いだ傷をもちながら大人になった。父に家族が出来たからといって、完璧な対応ができないのは、本当に仕方のないのこと。
私と父は、同じ様な傷を持っていたと気がつきました。
そういう見方が、私に芽生えました。私だけが被害者という、とても偏った狭い見方をしていたのです。
もう一つ、私の理想を止めていた理由に思い込みがあります。
何かを得たら、何か捨てなければいけない。そう信じていたと気がつきました。
仕事で成功すると、プライベートは犠牲になる、家族をもつと、家族が不幸になる。得られる物は一つという思い込み。私は成功せず、家族も持たなければいい、その思い込みが止めていました。
大人になると、仕事と家庭、仕事とプライベートのバランスは難しい場面は誰でもあるでしょう。ほとんどの場合は、私と同じ様な、偏った思い込みによる所は大きい、バランスにまで気が回らないのです。
一口に成功といっても、自分のバランスを見つけることが成功です。
自分が満足できるバランス。その様子を見ながら、自分なりの場所を探していくことはできるはずです。
両親を見つめ、心を見つめる
両親に復讐する生き方は、終わらせていい、心からそう思える様になりました。
私は理想に、幸せに進んでいいと思います。
自分らしさ、経済的な豊かさ、時間的な自由、どちらとも取ることはできます。
今一度、自分が信じていることを確認しました。
お金は大切なものです。私はお金さえあれば、成功すれば幸せになれると強く信じたことがあります。
それはバランスを欠いていたと、今は思います。
仕事と家庭、仕事とプライベートは一日に割ける時間は、限られているからです。
自分らしさ、充分な収入、家族の時間、自由な時間は両立することは可能です。まずは本人が理想を描きたいか、出来ると信じるか、その点は最も大事なことでしょう。
進まないことに理由はある
私は理由が分からないまま、仕事を先送りにして、なぜか電話は鳴らなくなり、スマホは故障しました。無意識に状況を進まないようにしていたのです。
過去の傷を見直すこと、思い込みを見直すことで、前に進む意欲とともに、進むことができる様になりました。
やりたいことが目の前にあって、先送りする状態から卒業しました。
家族のことは根が深い問題、時間は掛かります。
やりたいことが分からない、やりたいけれど出来ない、幸せに進むことができない
ありのままで仕事をしたいが、自分らしくなれない、それは心が止めています。
一つ一つ見ていくことで、引っかかりは取り除くことはできます。
思う様に進めない時も、チャンスと捉えてください。
それは、本当の自分を解放していく機会。自分を癒していき、ありのままに近づいていく機会、そう捉えることはできます。
より多く幸せをつかみたいという時、自分らしい幸せのバランスを探すことはできます。
私は、理由の分からない悩みの方のサポートができること、幸せな人を増やすことが使命です。
レッスン
○目の前のことに、自分の気持ちや状態を確認することは大切です。
今、どんな気持ちですか? この話しから感じたこと、思いついたことをあげてみましょう。
○今、貴方に起きている問題に、どんな意味があると思いますか?
貴方に思い込みかがあるとしたら、どんな思い込みだと思いますか?
モトでした。