辛い過去を癒す方法

カウンセラーの モトです。

 

大きな心の傷は、長い年を経ても癒えないことがあります。

人は耐えられないことがあると、それを忘れて暮らします。

それは自分を守るためです。

 

過去に受けた心の傷を癒すことに、どんな意味があるでしょうか?

辛いことを思い出す意味など無いという人がいます。

思い出しても、また傷つくだけと言います。

心の準備ができない状態で、辛い過去を思い出すことには危険もあります。

自ら、心の傷と向き合いたいと思う時に、始めれば良い事です。

 

心の傷を癒すことをお勧めするのは、例え  どんな経験があっても

その傷を越えて、一回り成長した自分になり、囚われていたことから自由になるからです。

 

 

目 次

「決めること」 

自ら、心の傷と向き合うと決める。

そう決められる場合もあるでしょう。

 

私は「心の傷と向き合う」という明確な始まりではありませんでした。

心のことを、学びたいが始まりです。

学びの途中で、過去の傷を人に話すことができるかもしれない

その傷が生きる支障になっていると、気がつきました。

その課程で、心の傷に向き合うタイミングが訪れました。

 

心の本を読む、セミナーに行く、カウンセリングを受ける

続けてきたことが「自分を癒していく」と決めることになりました。

貴方なりの一歩を踏み出してください。

 

「感情を感じる」

 癒しの基本は、ありのままの感情を感じること。

簡単な様で、ほとんどの人にとって感情は怖いものではないでしょうか?

 

私は、感じることが苦手でした。

感じることは、誰でもできると思うかもしれません。

私は、人の助けが必要でした。

感情を感じるのは、心の掃除に似ています。

心のゴミは、いつの間にか溜まります。

感じていけば不要なものは減っていき、心は綺麗になっていきます。

感じていない感情は、何時までも残るからです。

 

無意識に辛いことは避けている、それは自然なことです。

例えば失恋、辛い事の後は、どうしたか思い出せますか?

お酒を飲んだ、人に会わない様にした、いつも忙しかった

暴飲暴食、衝動買い、全ては感じにくくするためにしていることです。

私も例外ではありません。

何かの中毒になっているならそれは、感情の問題でしょう。

 

辛いことを認めて、いいと思います。

感じていけば、心は穏やかになります。

上手くできないことを責める必要はありません。

自分を守るためにすることです。

「感じる」は学べます。

ずっと感じないままにしていると弊害はあります。

健康や人間関係を壊します。

 

誤解から心の傷をつくる

あるドラマの話です。

戦後間もない頃、定食屋を営むお母さんの話

若い息子さんを戦争で亡くされ、アメリカを許せない。

進駐してきた米軍の将校さんに、お客としてご飯を出すことになった。

お母さんは、息子さんの戦死を知ってもずっと認めない。

感じることはできない。

認めたら、どうなってしまうか分からない。

アメリカを許さないことで、正気を保っていた。

将校さんは、お母さんと同じように戦争で息子さんを亡くされていた。

初めてアメリカ人と会ってみれば、鬼ではなくて普通の人だと知った。

同じように、子供を亡くした悲しみを抱えていた。

アメリカを憎むのは、誤解と悟った。

 

忘れたように生活して、憎む気持で蓋をして、幸せにならないと決めていた。

他に方法がなかったから。

誰かを許さない心の奥は、自分が行くのを止めなかったから息子は死んでしまった。

自分を責め続けていたから。

誤解が解けたのは、幸せになってもいい時が巡ってきたからです。

 

違う見方で見てみる (リフレーミング)

 

病気や事故、別れを不幸と感じる人は多いでしょう。

そのことに、どんな意味を付けるかは大切なこと。

傷の原因は、出来事に付けた意味と感情です。

 

過去を振り返るのは、意味を付け直すためです。

例えば、こんな例はどうでしょう。

会社をクビになって、本当にやりたいことに出会えた。

事故がきっかけで、新しいスポーツで充実している。

病気になったのが切掛けで、家族の絆が深まった。

 

出来事を良いか悪いか、意味をつけるのは私達。

そうは言っても、ショックなことです。

過去は変わりません。

傷にしている事があったら、今から意味を付け直してください

 

失ったものだけ見るだけでなく、得たものを見てみます。

良い意味も探してみます。

 

その経験が、大切なことに気づく切掛けになった。

自分の人生を生きるスタートになった

大切なことに気づき、人生を転換ができた。

得た変化を見いだして、意味を付け直します。

 

 

独りの時間にできること

私は、日記をお勧めします

大事な点は、感じたままを書くこと。

思いが出た時に良い悪いと決めて、思いを否定することがあります。

悲しかったら悲しいままで、子供っぽいならそのままに。

できるだけ批判をせずに、書いていけることが大切です。

評価しないで「私はそう思っている」「悲しくてもいい」

そのまま受け入れていると楽になれます。

 

悩んだ時は人に相談する

悩みが深い人ほど、助けを求められないことがあります。

誰に助けを求めて良いか? 分からない。

深刻になる前に、人に話せたらいいですね。

話すだけで救われます。

人はそれぞれ違って当然、知らないこともあります。

上手くいっていないことを話すのは、恥ずかしくて人に迷惑をかける、

プライドが許さないと思い込んでしまうものです。

こんな聞き方は、どうでしょう。

「○○のこと相談できる人を知りませんか?」相手は負担になりません。

独り言の様に「○○に詳しい人いないかな~」

聞いてもらうだけで勇気が湧くものです。

 

癒す順を追って書きました。

 自分のことは、よく分からないものです。

小さな一歩、できることを始めれば良い事です。

 

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