癒しが進まない、それには理由がある

 

約十年前になります。心理学のセミナーに参加した時のこと。

グループセミナーのプログラムの中でパートナーと組んで、感情を感じるというワークがありました。20人ほどのセミナーだったのですが、講師の先生から私は、重点的にサポートを受けることになりました。

その時初めて「自分は感情を感じてないんだ」という気づきがありました。

それまで「感情が分からない」という自覚は全くなくて、そういえば二十代の頃はもっと多感だったかなと、その程度の印象でした。いつの間にか、感情を感じなくなっていたのでした。

 

自分のことはよく分からない

自分は、感情を感じるつもりでした。

セミナーで感情のワークが始まると、私はいつも眠くなっていました。

連続のセミナーで、そのワークは複数回あったので「よく眠くなるな」せっかくお金を出して来ているのに、眠くては困ると、眠らならない様に次の日は「眠気に効くガム」を持って行ったほどです。

その当時は、気がつかなかったのですが「眠気」というのは、感情を出さない為に、無意識に体が反応していた結果でした。

今思うと、眠くならない様にするのではなくて、眠気自体を感じた方が良かったのです。

私は、感覚を感じることも、とても苦手にしていたのです。

感情には、個人差はあります。私の場合は、感じたくない時、体は眠くなりました。また感情に深さもあります。浅いところは感じたとしても、深い感情を無いものにしていたのでした。

 

学生の頃、感じない様にしていた

受験の頃、私は連続して勉強することが苦手でした。机に向かって勉強を始めたとしても、長い時間は持ちません。そんな時は、読書をするようにしていました。

なぜ読書かというと、単純に気が楽になっていたからです。

今、分析するなら、勉強に向き合えない自分がいる、そんな自分を責めて嫌な気持ちになる。

罪悪感や目標に向かって集中出来ない自分を見たくなかったからです。

本を読むことで、なんとなく勉強している気分になり、自分を誤魔化すことができました。本に集中している間は、感情から離れることができたということでしょう。

辛い気持ちを感じるのは、耐えられないこともあります。当時も自覚できていたら良かったのですが、無意識に嫌な気持ちは、いつも誤魔化す習慣になっていたのです。

辛い気持ちが出そうになる、気をそらせる。それが出来ない時は、体が拒絶するため、寝てしまうということになりました。

感情を感じることは、癒しの基本

私は学生の頃、初めて心理学に出会いました。その後、働き初めてからは本を読むことを始めました。

本格的に、心の悩みに向き合おうとして、セミナーに参加する、カウンセリングを受けるようになったのは、今から十数年位前からです。

カウンセリングを受け、セミナーに参加して、癒しを深めたいとなって初めて「感情を感じられない」壁に当たりました。よく感情は「ただ感じればいい」といいます。

ですが過去にショックな出来事があったり、耐えられない喪失感があると、人は自分を守るために、感じない様になることはあります。

その「感じない」は悪いことではなくて、まだ感じる準備ができていないということでしょう。

私は性格や人間関係の悩みに向き合いたい、改善したいとなって、感情を感じる必要がありました。当時の私は、自力では感じるのは難しいと判断しました。

眠くなる以外に、感情の誤魔化し方として、買い物依存、心配性、アルコール中毒、拒食や過食など、感情を感じにくくするためのことです。時々、そんな方も見受けます。

それ以後の私は、感情を誤魔化す行動は、できるだけ控えて、できる範囲で感じることを続けました。1人だけで怒るワークなどもやっていました。

そのアドバイスを頂いたのが、私が入っている一悟術や感情カウンセラーの方でした。

感情の大切さは、分かりにくいかもしれません。

ありのままの自分でいいと思える、人間関係を良好にする効果が、感情を学んで癒していくことから得られた成果です。

 

感情を感じない日常はどうなる?

私が、辛い気持ちから逃げていた様に、ほとんどの人にとっては悲しかったり、辛かったりすることは避けたいことでしょう。

辛いことに耐えられない時、誤魔化したり感じない様にするのは、自然なことかもしれません。

今ふりかえると当時は「感情のことはなにも知らなかった」と言えます。それで日常に支障がでると想像も出来ませんでした。

私は、辛い事を感じない様にしていた時、笑ったり喜んだりすることが、ほとんど無くなっていました。感じないというのは、楽しい嬉しい感情も失うということになります。

毎日がつまらない、世の中が灰色に見えるという感覚でした。自分らしさや、好きの感覚が鈍くなっていました。

普段やっていることで「本が好き」と言っていましたが、感じていたのではなくて、気が楽になったり、読むことが義務の様に思っていました。本にはメリットもあります。

その当時は、感じにくくするために本を読んでいたことに、気がつくことはありませんでした。 感情を感じないと、自分らしい行動からは離れてしまいます。

 

感情が戻って、やりたいことが明確になった

感情を誤魔化す行動が分かったので、それを控えセッションを続けた結果、私の感情は回復してきました。

それ以前は、本を読むといえばビジネス書や自己啓発などを読んでいたのですが、気持ちが変わってからは、小説を読みたくなりました。

道を歩きながら、小説の内容を思い出しては、涙が流れたことに、自分でも驚きました。TPOを選ばないと、泣いて困ることはあります。

ですが人が泣いていたりする時は、あえて止める必要はありません。

感情を感じていない時は、視野も狭くなっていました。なにも感じたくない時は、道端の目の前に緑や花があったしても、素通りしていました。なにも目に入らなかったと気がつきました。

それが今日の緑は、活き活きして輝いているという風に感じられました。その後は、周りを見て立ち止まることも増えました。そういう些細なことが幸せ感に結びつきます。

心理学を学び始めた切っ掛けは、性格の悩みや人間関係の悩みを軽くしたいことからでした。自分のことを、好きになれなかったから。

感情が戻ってきてからは、さらに癒し進めたい、辛い気持ちを逃れるためではなく、自分を好きになり、幸せになるために、心に興味を持ち続けたいと思いました。それまで漠然としていた、やりたいことが明確になりました。

まとめ

○感情を感じることで、健康的な生活になる、喜びも感じられるようになる。

○感情のことを知らないことは損失です。感情を学ぶことはできる。

○性格の悩みから初めて、生活全般や幸せ感は向上することができる。

 

レッスン

○今、なにを感じていますか? あなたの感情は、どんな特徴があると思いますか?

 

 

モトでした。

 

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